約1ヶ月前にピックアップした英会話スクールのサイトが「英会話」というクエリワードでSEO順位、圏外から2ページ目へランクアップしました。前回の記事では、SEO観点からのサイト調査手順及びそこからの改善提案の仮説出しを紹介させていただきました。
実際、「不要なインデックスページの削除」と「SEO会社からの外部リンクを対処したほうが良い」という2つの仮説を挙げましたが、順位回復した今、それらがどのようになっているか経過観測してみることにします。
8月14日に「英会話」ワードで1ページ目から3ページ目へ下落し、その後4～5ページ目を推移していました。9月13日には100位圏外へ飛んでしまいましたが、9月21日に2ページ目へ回復しています。
前回、仮説出しした改善案2点について状況を確認します。
サイトコロン検索（Googleの検索窓に「site:ドメイン名」を入力して検索すること）でGoogleにキャッシュされているページ群を確認したところ、意図していない不要なページがキャッシュされていました。
1ヶ月経過し、それらのページがどのようになっているか確認してみましょう。
まだ残っているようですね。SEOの観点というよりサイト運用の観点から最適化したほうがよろしいかと思います。
前回「OPEN SITE EXPLORER」で調査したところ、作為的な外部リンクがあり改善すべき点として挙げました。これらの外部リンク用サイトが今どのようになっているか再度調査しました。
前回（8月27日時点）
現在（9月25日時点）
赤枠のところが前回と今回の差異です。リンク掲載があった記事が削除されています。他にも作為的なリンクを掲載していると考えられるページをチェックしたところ該当リンクが削除されているのを確認できました。
「OPEN SITE EXPLORER」のリンク一覧結果はタイムラグがかなりありますので、一覧だけを見てリンクされていると判断しないほうが良いでしょう。今回のようにリスト一覧にはまだ表示されているが実際はリンクが削除されていることがありますので、実際にページを開いて確認する必要があります。
サイトへのペナルティ要素が払拭できた場合、外部リンク要素の足かせが取れたことを意味します。今後作為的な外部リンクに手を出さずに、いかに競合サイトとの差別化を図り、ターゲットとするセクタにおいていかにしてホストの優位性を出していくかに注力していくべきでしょう。
当該サイトはまだまだ改善の余地があるかと考えています。ユーザーのニーズ・ウォンツを再評価し、自サービスならではのコンテンツ展開をすることでサイト価値の向上を図れると思います。
インハウスSEO担当者は事業会社オーナーからオーガニックからの利益貢献という使命を受け、実際に手を動かし悩み苦しんでいるからこそ得られる属人的な要素が非常に多いと考えております。そのためには、海外の情報や事例を取り入れるだけでなく、自ら仮説をどれだけ挙げられるか、そして利害関係者を巻き込み実践できるか、そしてその結果をフィードバックし、次につなげるかが非常に重要だと考えています。ねずみ小僧のサイトポジションは「実践」です。
【実践なき論理は単なる能書き】
実際に額に汗をかき、経営層からの厳しいプレッシャーに耐え、それでも結果を出すためにもがき苦しむことを率先してやる集団です。そこから得られたエッセンスをこれからSEOを実践される皆様のお役に少しでも立てたらということで共有させていただいております。
最後にイチロー選手の言葉をご紹介させていただきます。
『何かのために』は聞こえは良い。でも時に思い上がっているようにも思える。
人間関係においても言えることだが、誰かの『ために』やろうとすると厄介な問題になることがある。
しかし、誰かを『思い』何かをすることには、見返りを求めることもなく、そこに愛情が存在しているから不幸な結果になることが少ないように思う。昨年の３カ月だけだったが、ヤンキースは『思い』を強く持たせてくれた組織だった。2013年2月14日日本経済新聞より
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2013年09月25日 
