先日、SEO順位調査ツール「GRC」の上位100追跡機能を紹介させていただきました。いろいろな方から反響をいただきましてありがとうございます。
これまでGRCは指定したクエリワードの自サイトの順位しか計測のみにしか使っていなく、これから上位100追跡機能も有効に活用していきますといった感想を多くいただきました。お役に立てたようで良かったです。
本日はその次にお声をいただいた「転職」サイトでどのサイトが下落したのですか?というお問い合わせ。
具体的にこのサイトです。というのは避けさせていただきますが、ねずみ小僧視点で分析しましたので、本日はそちらをご紹介させていただきます。
検索クエリ「転職」にて10月初めまで1ページ目にいた大手転職サイトが順位下落しました。ペンギンアップデート2.1の導入時期と前後していることから恣意的な外部リンクも視野に入れながら調査を進めるのがよいのではと考えました。
第三者の立場からサイトを確認する場合、ざっくりと下記項目をチェックしていきます。
「Google PageRank Checker」を使って当該サイトのページランクを調査します。
※2013年2月以降、ページランクToolbarの更新は行われていません。先日マット・カッツさんもビデオで言及しています。
ページランクToolbarの更新時期とは関係なく、「評定なし」となるサイトがこれまで存在していましたので、ここでは一つの目安として調査します。
当該サイトのページランクは4でした。
site:ドメイン名
上記コマンドをGoogle検索窓に入力し検索します。
約263,000ページと結構なページがインデックスされています。どのようなページがインデックスされているかページ送りをしながらざっと見ていきます。
中には重複コンテンツ、重複タグや内容の無いページがインデックスされているときがありますので、その観点からもチェックします。
上図のように、httpsの不要なページが多くインデックスされているのを確認しました。本来Googleにインデックスされるべきではないページがインデックスされている場合は改善ずべきポイントです。
ウェブマスターの場合、Googleウェブマスターツール上の「HTMLの改善」にワーニングで確認できますので、その指示に従って修正されることをオススメします。
タイトルタグのまま、Google検索窓に入力し検索します。重度のペナルティが科されている場合、1位表示されない時があります。今回はタイトルタグ全検索で1位表示されていました。
ペンギンアップデート2.1導入の前後での大幅なランクダウンですので、外部リンクの調査も併せて行いましょう。
今回は「フェレットプラス」の被リンクチェックツールを使ってみましょう。OpenSiteExplorerのデータを参照しているようですが、被リンク詳細一覧で「タイトル/URL、属性、アンカーテキスト、GooglePR、Yカテゴリの項目」が分かります。
いろいろなサイトの被リンクを調査していると、不自然な外部リンクを怪しいタイトルやURL、アンカーテキストを見ただけで分かるようになります。
→やはり存在しています。
「新しいスタートの転職」というタイトルのブログから現在もリンクされています。
不自然な外部リンクだけが下落の理由ではないかもしれませんが、現時点で尚リンクされている場合、削除に向けた取り組みをすぐにでも始めることをおすすめします。
Googleの検索結果の最適化に向けた取り組みは日に日に厳格化しています。
インハウスSEO担当者として、自分のプレゼンス力を高めるために幅広い情報収集と自サイトのセクター外の検索クエリワードの状況も併せてウォッチし、相対的にどのようなことが言えるかといった観点で日々業務を行っています。
そのためにも前回ご紹介させていただきましたGRCの上位100追跡機能なども有効に活用し、ペンギンアップデートなどGoogleの動向も意識しながら、サイト価値向上に向けた継続的な施策を先手先手を打ってイニシアティブを取った状態で進めていくことが大切だと考えています。