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Googleとのゲームはもう終わり?ソーシャルからマネタイズ可能なトラフィックを稼ぐ時代に?

2013年09月11日 ネズミ1号:略称「T」
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リードナーチャリング型ソーシャル? VS 顕在客発掘型Google?果たして軍配は?

イギリスのZazzle社よりSocialMediaに関するマネタイズ可能なオンラインマーケティングについての考え方が記されたホワイトペーパーがレポートされていましのたで紹介します。簡単な内容は、こんな感じ:「今までソーシャルメディアというと経営者にとってはブランドバリューとかエンゲージメントとか言うが、お金を生まないTOY(おもちゃ)みたいなものだった。」そして、「お金を生む顧客を探す領域はGoogleのフィールドだ。」という考え方が主流であった。しかし、これからは、Socialに関しても、きちんと数学・アルゴリズム視点で科学されることで、マネタイズ可能なビジネスラインに乗ってくるはずだ。興味深い内容ですので、是非時間に余裕のある方は読んでみてください。



Googleがマーケティングに重宝される理由は、インテリジェントに顧客をターゲティングできるという点

オーガニックを除いたGoogleのマーケティングツールというと大体下記6つに集約されているのは皆さんご存知かと思います。

  1. Contextual Targeting
  2. Remarketing
  3. Interest Categories
  4. Topic Targeting
  5. Geographic & Language Targeting

※今回はAdwordsのレクチャーは割愛させていただきますがおさらいしたい方はこちらからお願いいたします。
Web2.0と言われて久しいですが、画期的だったのが、広告代理店としてペイしないようなテイルニーズ・ニッチなニーズに関しても、ターゲティングメソロジーベースのオンライン広告トレーディングの仕組みをつくることで、コンテンツ製作者とコンテンツを見る人、広告主とをつなぎ、効率的な広告配信とお金が回るプラットフォームというビジネスモデルを作り上げてきたのがGoogle社です。

オーガニックでいうPageRankとQDD,QDFなどを駆使し、検索ワードの意図を解釈し、最適な結果表示させるという観点でのLIstingが主流でしたが、GDNをはじめとしたディスプレイネットワークもこうしたターゲティング手法を応用したアドテクノロジーが生かされていることは皆さんもご存知なところだと思います。

これに対しソーシャルメディアはリードナーチャリング型(育て系)

レポートの中でソーシャルを活用したマネタイズまでの流れは大きく書き3つのフェーズに分けてやるべしとされていました。
Googleのそれとは違い育て系(ナーチャリング系)になりますので、CPAというよりはROI(それもLTV)換算できるようなものが適したAD手法となるかもしれません。

GROWTH:潜在客を囲い込むフェーズ。ただ「いいね」ボタンを押す人でなく、伝道者として影響力のある人に気づいてもらいファンになってもらう投資

ENGAGEMENT:ソーシャル上でフォローしてもらえて、常に気にかけてくれるようになってくれたオーディエンスがある程度のボリュームになったら画像やゲーミフィケイションもどきなSP手法(5群16種といわれていますが:抽選プレミアム、コンテスト..etc)によりアクションを取りにいくフェーズ

MONETIZATON:しっかり養殖できたら、実際にマネタイズするプランを検討するフェーズ。広告的な投稿を自社FBページなどへ投稿しながらAB試験を行ったり、グループディールみたいな手法を活用したアクションを取りに言ったりという刈り取りフェーズ

うーん、やはりプロセスが長いですねぇ。でもこのあたりについては、FBなどさまざまなターゲティングツールを提供しているので

今後は、マーケッターの腕の見せ所という感じとなるのでしょうか?

TwitterADなどもつぶやきキーワードによるターゲティングやカテゴリーセグメントなどさまざまなターゲティング手法がありますが、私がやったケースですと、KWによるターゲティングがROIが非常に高かったです。数十万円で、100万近いIMPが稼げ、(retweetされた場合のCTは課金されないので)リーチ媒体(attention)媒体としたは、その拡散性からここ最近可能性を感じているのも事実。

ただし、それ一本でいいかといばそうではなく、GDNやListingなどオンライン上での露出効果に合わせてAdwordも駆使してというのはよくあるパターンかもしれません。

Socialのいいところは、DSPみたいなチューニングを自社ファンページなどで工夫しながら運用できること?

DSP(デマンドサイドプラットフォーム)・SSP(メディアプラットフォーム)・RTB(リアルタイム入札)という流れも話題になりましたが、これもはじめはブロードにある程度リーチさせ、チューニングしてゆく必要があるので、初期数ヶ月は投資が必要です。ソーシャルはこれに近いイメージのようですね。

はじめは大変だが、苦労してオーディエンスを囲い込むとあとはいろいろこちらのペースでやり易くなるようなイメージです。

データが示す「探す・発見する」きっかけがソーシャルが50%の解釈

レポートにも上記のような数値(これはイギリスでの調査のようですが)アピールされていましたが、「検索は「探す・調べる」の能動的用途、ソーシャルは「アンテナを張る」で受動的用途と考えると意外とシックリくる!? 」の記事でも書かせていただきましたが、50%がファーストウィンドウポジションでディスカバリーエンジンとして使っているというニュアンスは、能動的な行為というよりも、やはり受動的な(受身の)文脈が正しいと考えてしまうのですが、どうなのでしょうか?

そういう点で○○について探してみるというケースはやはり検索、○○について興味があるので、このFBページをフォローしようというのは趣味やあらかじめ興味ある領域についてアンテナを張るというモデルが適切かもしれませんね。逆に○○についてウォールやタイムラインに入ってきたけど「これなに?」というと流行り検索すると思うのですがいかがでしょうか?ソーシャルへ低単価でADを出向して、GDNやLSの成績があがった流れなども報告を受けているので、こうした仮説はある意味正しいのではないかとマーケティング会議などで最近よく考えさせられるテーマとなっています。ただ、商材や訴求するサービスにより適するものとそうでないものがあるのも事実です。

そういう意味で現時点でソーシャルは育て系?ということができるかもしれません。

  1. 如何にそうした趣味思考のオーディエンスにフォローしてもらう施策をとるか、(Growth)
  2. 継続的にウォッチしてもらえるようになるか(Engagement)、
  3. あらかじめそうしたモチベーションをもったオーディエンスにアクションしてもらうために、どう広告誘導するか工夫する(Manetization)

という薀蓄(うんちく)はしっくりきました。ただし、育て系というからには、刈り取れるまでの地道な投資が必要になりそうです。

今日は、若干SEOの話題からは反れましたが、やはりGoogleが支配するセクターは当面は磐石なモノであるのかな?と考えさせられました。そういう意味ではまだまだ、そして将来にかけて、オーガニック対策は重視すべきマーケティング手法の一つだと理解させていただきました。(これはあくまでも個人的な見解です。)この辺りの流れを読みながら、Google社の動向(GoogleGlass,Google+,Andorid)を見てゆくとGoogle社のドミナント戦略が見えてくるかもしれません。

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