先日、有料ディレクトリ登録サービスのiディレクトリがパートナーサイトに“nofollow”を対応するとの情報が飛び交いました。
私が知る限り、一次情報は「名古屋でSEO対策 上位表示を目指すブログ」様の記事と認識しています。詳しい経緯はこちらのブログ記事をぜひご参照ください。
本ブログでも以前クロスメディアディレクトリについてお問い合わせがあったので、こちらの記事で「ねずみ小僧はディレクトリ登録サービスは利用しない戦略を立てる」とお伝えしました。
その他のディレクトリサービスはどうなるのかぁと思っていた矢先、とあるディレクトリ登録サービスが営業を強化しているとの情報が入ってきましたのでご忠告レベルでご報告させていただきます。
有料ディレクトリ登録サービスは、サービス提供会社本体と代理店が主にサービスを受け付けています。
複数社が似たようなサービスを提供しているのですが、それぞれが提携しているメディアサイトにディレクトリ(カテゴリに分けられたサイト紹介ページ群)ページを設け、サービスを申請したサイトを審査の後、登録できるサービスです。
適正な審査を行った後、各メディアサイトに登録されるサービスであると言いつつ、実質はリンクジュースを伝播するSEO目的としての側面を併せ持っています。
当然、有名なメディアのディレクトリに登録されたとしてもリンク属性に“nofollow”が付与されればSEO効果は見込めません。
営業強化していたディレクトリサービスと提携しているメディアのディレクトリページを調査してみたところ、現時点では“nofollow”は付いていませんでした。しかし今後Googleが不正なリンクとして排除の方向に舵を切る可能性も否定できません。
穿った見方をすれば、今のうちに契約を取り付け、その後対応を迫られたとしてもiディレクトリのような対応を取ればいいし、“nofollow”を付けなければいけない状況になるとSEO効果を実質的にメリット提示できないので、営業が難しくなるなぁということで、刈取り営業を仕掛けているのかもしれません。
2013年3月11日に公開された「Googleウェブマスター向け公式ブログ」の記事を参考にされてください。
PageRank を渡す有料リンクについて覚えておいて頂きたいこと
このブログ記事は、ガイドライン違反となるリンクの売買を行っているサイトの運営者に向けて、サーチ クオリティ チームの Matt Cutts が英語版のウェブマスター セントラル ブログで掲載したメッセージです。日本においても、悪質なリンク操作を行っているサイトに対して厳格に対処を行っていますので、ブログ記事をご確認の上、サイトの運営状況について改めてご確認ください。
https://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2013/03/a-reminder-about-selling-links.html
事情はどうあれ、ねずみ小僧的にはディレクトリ登録サービスは不要との見解です。
確かに以前は有料ディレクトリ登録後、Googleにキャッシュされ始めた直後に大幅なSEO順位上昇が起きたなど、実感できるレベルではありましたが、ここ最近は大きな効果があるとは思えませんし、Googleが外部リンク施策のスタンスを明確化している中でインハウスSEO担当者としては、事業会社のドメインを健全な形で継承していくという観点に立つと、そのポリシーに背く形で対応することは困難であると考えています。
前回の記事と同じ締め方になってしまいますが、このようなサービスを利用するにしてもしないにしても、SEO担当者として責任を持った行動を取れるかどうかに掛かっていると思います。
「クロスメディアディレクトリ」はSEOに効果があるのか?!ねずみ流に下地調査を実施