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SEO順位下落サイトをチェックする方法!GRCの上位100位追跡機能の使い方

2013年10月16日 ネズミ2号:略称「M」
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先日ペンギンアップデート2.1が導入されましたが、Googleマット・カッツさんのツイートでも全体の「~1%」ということで大きな影響は無かったとの見方が大半でした。

一方で海外メディアでは影響を受けたとのコメントが多く寄せられ、1%未満(以下)の影響度と言えども一部のサイトでは今回のアルゴリズムの影響を受けたのも事実。

今日は私がこのような動きがあったときにSEO順位チェックツール「GRC」を使って、影響を受けたであろうサイトをチェックする方法をご紹介します。



GRCの上位100追跡機能の設定方法

SEO検索順位チェックツール「GRC」に上位100位追跡という機能が付いています。登録した検索語に対し、右クリック→「調査項目の追加」→「上位100追跡項目」を選択します。

grc100_1.jpg

このように設定しておくことで、GRCの起動毎に自動巡回してデータ履歴を取得することができます。

上位100追跡機能の使い方

100位追跡機能は登録した時点から日々データが蓄積されていきますので、長く使っていると過去のデータが1年、2年と経過したものも出てきます。直近でのアルゴリズム変動の影響をチェックしたいので対象期間を絞ります。

メニューバーのオプション>グラフ表示設定
「グラフの表示期間(横軸)」の「表示する期間を指定する」で過去2ヶ月程度に設定します。
grc100_2.jpg

次に上位100追跡機能を開きます。下図の通り、対象となるリストを選択してEnterボタンを押下します。(もしくは右クリックして上位100追跡詳細グラフを選択します)
上位100位追跡画面が開きます。

grc100_3.jpg

grc100_4.jpg

全てのサイトを分析対象とするとグラフが入り乱れて一瞥しただけで判断が難しい状態となります。

そこで、メニューバーの選択>変化の大きさで検索を選択します。

grc100_5.jpgデフォルトの設定でOKです。

このように設定することで、直近7日間の変動の幅が50ランク以上のものをグラフ表示することが可能となります。

grc100_6.jpg

TOP20位くらい(赤線)をターゲットとして下落もしくは上昇したサイトが無いかをチェックします。30位以下については乱高下しながら評価されていますので、アルゴリズムの変動とは関係なく上図のようなグラフを描くことが多いです。

まとめ

インハウスSEO担当者として、Googleの動向はキャッチアップし、社内関係各署に共有することをお勧めします。

社内の人でGoogleを含めた検索エンジン動向を抑えている人はあまりいないでしょうから、情報発信することで自チーム(もしくは自分)のプレゼンス力が上がりますし、インターネット経由でプロモーションを展開している会社であれば知っておくべき内容と考えています。積極的に情報発信していく土壌を築いていきましょう。

また今回のようにアルゴリズムが変更された際には、自社セクターにおいて大きな影響が無かったとしても「大きな変動はありませんでした」で済ますのではなく、可能な限り数値や事象を含めた報告をすることで説得力が増します。

GRCの100位追跡を用いて幅広い検索クエリでの動向をウォッチしておくことで、自身Googleの動向を肌で感じることができますし、実際に下落したサイト、上昇したサイトを自分なりに分析することで自社サイトの参考になる部分も出てきます。

詳細に渡って調査を行うとある程度時間は掛かってしまいますが、このようにツールをうまく活用することで、複数のクエリワードの上位100位の動きが履歴として残りますので、GRCツールの提供機能の把握と調査手順をセットで抑えておくと自身の強い武器になると思われます。

追記(10月20日)

当記事の「転職」ワードで10月初旬にSEO順位が下落しているサイトについて、第三者の視点から分かる状況を行いました。こちらの記事も併せてご参考いただければと思います。

→「SEO「転職」ワードで大幅下落!ペンギンアップデート2.1の影響も意識しつつ状況調査

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