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あなたのサイト、GoogleGlassに対してどうオプティマイズする?

2013年11月25日 ネズミ1号:略称「T」
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ウェアラブルの世界では検索文脈でのオプティマイズからユーザー体験に即したオプティマイズへ!?

interview with RobGarner:リアルタイム検索とソーシャルシグナルによる情報秩序構築について執筆しているRobGarner氏とのインタビューで、GoogleGlass に対してどうサイトをオプティマイズすべきかという面白いインタビューがありましたので紹介します。ことGoogleGlass については、GoogleNowが今後キーになるのではないかと語っていますが、果たして近未来、ウェアラブルデバイスが普及した時、人々の検索行為はどのように変容するのでしょうか?



GoogleGlassについて限定して考えてみると...

GoogleGlassについて、どうオプティマイズするか?という今回のインタビューは5分近くあるので、私なりの解釈を踏まえてポイントをまとめると

  • GoogleNowに対してオプティマイズすることがポイントとなるだろう
  • では、Googleカードがどういう文脈で表示されるのか?それは、オケージョンに即したローカルなシグナルによるものとなるだろう

かなり抽象的な表現となりましたが、インタビューの中、今後ウェアラブルデバイスが普及するにつれ、ローカルマーケティングに奥深い革命が起こるであろうと言っています。

場所やオケージョンに即してウェアラブルデバイスがサジェストする情報については、もはや検索文脈ではなくなるということらしいです。

ユーザーのAffinityがわかるようなログや当然、ソーシャルシグナルなどによるきめ細かいウェイトを推し量る指標などが重視されるようですね。例えば、人気のあるフレンチがその交差点の角にありますよとかみたいな感じでしょうか?

構造化データとしてマックアップすることが重要になる

検索という文脈から、オケージョンに沿って適切な情報が引き出され、サジェストされるという文脈は理解させていていただきましたが、ではどうオプティマイズすればいいのでしょうか?ここからは想像ですが、とにかく構造化データに対応するマークアップをすることでしょう。

セマンティックな文脈は、現在Google社では、QW意図をより適確に解釈するような側面で活用されていると言われています。

「丘の上にある有名な石造郡について教えて」という問いかけに、世界中で有名であり、だれもが連想するものは「ストーンヘッジ」。それについて教えてという問いかけだから、ストーンヘッジに関する基礎情報をWikipediaから、関連する写真を著名なブログから、エピソードなどWikipediaに載っていないような情報をその道の権威の研究レポートからという感じでナレッジグラフで表示されるようなイメージでしょうか?

この際重要になるのが、エンティティと呼ばれるオブジェクトとオブジェクトをリレーションさせるインデックス。RDBMS的にはデータとデータの関係性をマッピングするスキーマみたいなものですが、この部分にきちんと関連付けるために、構造化対応のためのマークアップが重要となると考えています。

今、米国政府、日本政府など国・地方自治体が持っているデータをオープンデータとして公開し誰もが使えるようにしようとういうプロジェクトが動いているようですが、当然こうしたデータは構造されているモノとなりますね。GoogleNowなどはこのあたりの流れもちゃんと汲んでいると想像できますね。

特に専門性の高い分野の情報については信頼性や重要度などのランクを明確にするために当然G+による著書認証が重要なのはご存知のとおりでしょう。またGoogleNowなどで、時間、場所といったオケージョンに即した優先順位は、ケースに当てはまる他ユーザーの行動パターンシグナルや、ソーシャルな文脈で、時間、場所に即したユーザーが反応したシグナルなどが総動員されてスコアリングされるようになると想像してみました。「総動員」とはいいましたが極力シンプルなアルゴリズムにするのかもしれませんね。例えば、あるパターンをモデル化し、リアルタイムで処理するアクティブストリーム的な技術などの活用なども考えられます。

インタビュー内容の続き..

「ウェアラブルコンピューティングの普及、特にGoogleGlassでは、検索軸とはまた違った文脈でのビジネス領域が広がるだろう。例えばローカルビジネスなどのマーケティングは今後面白い展開が生まれるかもしれない。」

「例えば、サインパネルに書かれた文字やランドスケープに由来する情報、イメージ認識検索によるセマンティックな文脈でから引き出される情報など。」

「ウェアラブルという文脈からすると、人が移動したり、行動したりする主体によりさまざまなオプティマイズの可能性がでてくる。例えば、車を運転している時に最適なオプティマイズや自転車にのってゆっくり走る時に最適なオプティマイズなど。」

「そうだね。これからのポイントはローカルシグナル情報をユーザーのオケージョン視点によりどう秩序立てることができるかがカギだと思っている」

「例えば、ダウンタウンを歩いている時、GoogleGlassが示す位置情報、ジャイロスコープにより視野がどちらに向いているかや、GoogleGlassに移っているカメラ画像はさまざまなオブジェクトを捉えるだろうし、こうした情報をベースとしてGoogleGlass上 にはさまざまなGoogleカードが表示されるだろう、しかし実際ユーザーが目の前にあるお店のことについて話しているのか、屋外看板のことについて興味 を引いているのかは分からない。」

「つまり、こうしたローカル情報についてシグナルをキャッチし順序だててサジェストしてゆくことが今後の課題。例えば、多くの人が選んだモノ、もしくは興味をもったカードを優先して表示させるとかね。」

まとめ

ウェアラブルデバイスの普及は、QDD,QDFだけでなく、オケージョンに即したコンシェルジュ的な視点が今後もとめられるのかもしれません。ねずみ流には、Occation Deserve Diversity(ODD)みたいなアルゴリズムみたいなのが出てくるかもしれない!?と予測してみました。
ちょっと本来のSEOから離れてしまいましたが、そういう意味ではNTTドコモがトライしていたiコンシェルなどは結構先をいっていたサービスなのかもしれませんね。

GoogleGlassのコンセプトビデオ

GoogleGlassとは違った文脈ではどうなる?
iWatchなど3Dジェスチャリング技術が活用されるようなデバイスの場合

↓下はウェアラブルデバイスが普及をイメージしたコンセプトビデオです。ホログラムディスプレイなども駆使した電脳コイルのような世界観ですね。こうしたリストデバイスなどでは、逆に検索したり、調べたりという文脈はきちんと存在するでしょう。なぜならば、コンピュータの入力、出力インターフェースが近未来風に代わっただけだと考えるからです。

そういう意味では、Google社が何故、人間の主観的な視野を対象としてメガネデバイスをターゲットとしたのかなんとなく合点がくるように思います。Google社はコンピューティング技術に際して、さらに上を目指そうとしているとも言えるかもしれません。

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