DannyGoodwin氏より
ペンギンアップデートから2週間ほど立ちましたが、影響のないサイトの方もこれでほっと一息つくのはまだ早いと考えた方が良いようです。
Googleマット・カッツ氏曰く「新しい世代のペンギンアルゴリズムはさらに深く奥深くじわじわと効いてくるだろう。」「例えるならば、サイトのホストだけの問題でなく、ホストにぶら下がるページ単体まで深く掘り下げて着実に効果を出して行くだろう。」と5月はじめにビデオで述べています。
今年のアルゴリズム改変が目標とするゴールを着実に現実のものとする自信に満ちていると言えますね。
ペンギン2.0初期犠牲者となったサイトに共通する事実
1.ペイドテキストリンクを使っており、アンカーテキストがKWそのものだった。
2.コメント欄に投稿されたスパムを放置していた
3.QAコーナーなどに投稿されたスパムコンテンツを放置していた
4.記事マーケティングサイトを活用していた
5.マルウェアサイトなど危険なサイトからのリンクがあった
ペンギンアルゴリズムは、不自然なリンクプロファイルを洗い出すべく導入されたアルゴリズムですが、2.0で新しくなったポイントは運営しているサイト単位で不自然なリンク数判断するのではなく、同じようなカテゴリー、コンセプトのサイトと比較して相対的におかしなサイトをギルティとみなす要素も加味されたようだということです。
データはミスリードすることがあるので、断言できないと言っていますが、例として「HOME34.DE」と「cheapoair.com」のケースケーススタディが紹介されていました。
下が検証内容です。
※DannyGoodwin氏ブログより
ペンギン2.0の被害者となったサイトは、不自然なアンカーテキストがテイルページも含めてサイト全体のバックリンクの66%を占めていたそうです。他10サイトの競合サイトではそうしたリンクは29%。
半分以上の比率で不自然なアンカーテキストを持っていて上記2つのサイトがサーチリザルト上から消えたということは、こういった比率でリンクを保持しているサイトはすでに赤信号がついていると言えるようです。
それから、特に注意する点としては、少しでもマルウェアサイトからのリンクや既にインデックスされていないページからのリンク、301を活用した不自然なリダイレクトページからのリンクがペナルティと判断された主な要素として上げられるという点です。
海外では、過去に301をやってたとしても、新しいホストからのリンクはしばらくの間、ペナルティ対象とならないと言われていたようですが、ペンギン2.0で変わったかもしれないと危惧されているようです。また、301はこのような性質を利用して、リンクビルディングにおいてペナルティを回避する手法として使われてきた経緯もあるようです。
そもそも301は永遠に使うものではなく、サイトの引越しなどを告知する為に、一定期間活用するべきものですが、Googleがこの部分にターゲットを絞るのも筋としては道理に合った推測だと思います。
もし本当にペンギンでこうした変更がなされているようでしたら、過去に不自然な301を多用しているサイトからのリンクはペナルティ対象となり、新たな脱落者が出ることになりそうです。
日本でも、複数ドメインパワーを1つのドメインに301で誘導し、短期間でホストパワーをつけるといった手法をとる方がいらっしゃるようですが、上で推測されているように、不自然なリダイレクト数を有するページからのリンク数として相対的に認知されるような改善がなされたとしたら、こうした手法を使っているサイトも脱落するのも時間の問題かもしれません。
これらの内容は、ペンギン2.0適用後数週間をみて検証された初期の推測となりますが、なぜ2.0でペナルティが貸されたのか、理由を説明する上でいくつかは確証をもって説明できる事象といえますね。
現在ペンギン2.0は、マニュアルオペレーションというよりは、プログラムオペレーションフェーズという流れだと皆さんと推測していますが、ペンギン2.0アルゴリズムにおかしいなと機械的に疑われないためにも、今から直ぐにでも運営しているサイトのリンクプロファイルを検証し、綺麗にすべきです。