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「Google+ボタンを押させればいいわけでない!」その道のプロ同士のお付き合いが重要!?

2013年08月20日 ネズミ1号:略称「T」
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Google+Profileページとページランクの関係(Google+ProfilesはどうやってPageRankを獲得してるの?)

Google+上で話題になっているMark Traphagen氏(Virante Inc)のGoogle+とサーチリザルトの関係に関するスタディ記事が大変興味深い内容でしたので紹介します。
ソーシャルシグナルと検索ランクの関係についていろいろな見解が述べられているのをご存知かと思いますが、Mark氏の調査記事を見ると明快な仮説が述べられています。簡単にまとめる以下の4点がツボのようです。

  1. Google+ProfileページもPageRankを持っている
  2. そのページランクを上げるのはフォロワー数でも、+ボタンが押された数でもない
  3. 著名な権威者から引用されていることやフォローされている事が重要
  4. 「Google+Profileがソーシャル上で活動する個人のナレッジグラフみたいなモノ」と捉えるべきである。

その個人がどのような人と関連性を持ち、活動行為を行い、オンライン上(時にはリアルな世界でどういったポジションの人であるか)、結論からいうと、数多くのフォロワーにフォローされたり+ボタンを押されていることよりも、数少ないそれぞれの分野での専門家から認められて、交流し、引用されること(HighPRを有するGoogle+Profileからのリンクや関連度)が重要だと言っています。



Googleの立場で考えてみるGoogle+とSEOの関係

Googleのミッションは、「世の中すべての知識をインデックス化し、ユーザーの趣味思考にインテンションマッチング・整理された検索結果を提供する」ですね。
このミッションを元にGoogle+を見てみると、Google+はGoogle+ユーザーのダイレクトな活動データ(主にリレーションデータ)を得ることで解析用データを集めることができるメリットがある。モバイルデバイスOSであるAndroidではGoogleアカウントとそれに紐づくGoogle+がデフォルトアカウントのような機能を果たしています。Google Nowしかり、検索しかり、ログインしている状態でいるとよりパーソナライズされ、整理された情報にアクセスができるようになっていると思いませんか?しかし、これは使う側のお話で、どの情報を優先させて表示するかについてGoogle+はやはり専門度、権威度をはかる指標として活用されているようです。

Google+Proflieページはきちんとページランクを持っている。

2012年ごろからGoogle+Profileページのページランクがゼロにリセットされたようです。これは、Google+のURL構造が新しくなってからPRが見れなくなったと言われているようですが、ちょっと寄り道して見られる方法を調べてみましたのでお試しください。

SEO Toolbar by Moz 2.61をブラウザにインストールし、個人プロフィールをクリックすると旧URLからリダイレクトされるまでの間、Google+ページランクを見ることができます。↓MarkTraphagenさんのGoolge+Profileのページランクを確認してみると。

もしくは、旧構造のURL(リダイレクトされる前のものを素早くコピペし)AlexaPageRankCheckerで確認するとGoogle+のPRが判明するようです。↓MarkTraphagenさんのGoolge+Profileのページランクを確認してみると。

今回冒頭で紹介したMarkTraphagen氏は2005年代よりSocial Marketing分野でのスペシャリストして活動してる方ですが、PageRankは5です。彼の検証記事の中でも自身のGoogle+ページランクが5だと言っていますがきちんと計測確認できました。

Google+は検索ランクにおいて信頼できる執筆者スコアとして活用されている!!

MarkさんによるとGoogle+が影でページランクを有しているということから検索結果での順位を決める上でページ・記事の執筆者のオーソリ度がインパクトとして大きいと述べています。これは自然なことだと思いますが、rel=authorの件や著書認証の件にも繋がる話ですね。以下Markさんの記事からの引用です。

Here it is: Google treats Google+ profile and pages just like “regular” web sites when it comes to search. That only really hits home when you understand that Google+ profiles and pages have PageRank. (By the way, so do Twitter profiles, but due to Google’s lack of access to Twitter’s full stream and the fact that most Twitter links are “no-follow” [they pass no PageRank "juice"], the amount of influence Twitter has on Google search is debatable.)

That’s right. When it comes to search authority (and the ability to pass that authority along to others), Google+ profiles can be just as powerful as any other web page. That means you should not only be using Google+ for SEO, you should be using it to do SEO.

検索結果の優先度を決めるという観点で、GoogleはGoogle+Profileを通常のWebサイトページと同等に扱っている。これは「Google+Profile、Goolgle+ページはそれ単独でページランクを有している」ということを理解すれば的を得た話となる。(一方でTwitterについては、GoogleがAPIを活用して十分なデータを取れていない事とリンクがnofollow扱いである為、そこまで重要なシグナルとなっていないものと思われる)
サーチ結果上でのオーソリ判別という観点では、Google+Profileは、ページランク5のサイトからのバックリンクに匹敵するだけの価値がある。この事は、Google+をSEOに活用するという発想から、SEOをする為にGoogle+対策をきちんとすべきであるということができる。

ではGoogle+PRをどうやってあげるの?

Markさんによると「この答えは複雑であり、秘密の答えをさらし出してしまうと悪用されてしまう」と前置きを述べていますが、ポイントとして以下2つの観点でヒントを述べています。

Goolgleは、+プロファイルが他のどの+プロファイルと関係性(ソーシャルグラフ性)を持っているかを注意深くみている

But Google+ profiles most likely have another source of gaining PR: other Google+ profiles. Google can obviously see in great detail which profiles interact with other profiles

Google+上での投稿に対する他の+プロファイルからのコメントはWebページによるリンク投票と同じような効果がある。つまり高いGoogle+PRの持ち主からのコメントリンクやフォロー・サークルへの登録という行為はGoogle+Profileのページランク獲得に有効であると推測される。

In the case of Google+, the equivalent of a web link from another profile might be that profile sharing one of my posts, or +mentioning me in a post. So in this scenario, a link from a high PR profile would build my profile’s PR.

まとめ

Google+ProfileでPR5を有するmarkさんのこれまでの活動の中での結論を紹介します。

Google+プロフィールのPR上げには、フォロワー数はあまり関係ない。Low-followerを多く獲得する活動に時間を投資しても無意味である。

+1’s(不特定多数にgoogle+ボタンを押させる行為)は検索順位に対してそんなに意味のあることではない。なぜなら+ボタンを適当に押させるように仕向けることは簡単にできるから。多くの無意味な+ボタンよりも、数少ないPRが高いオーソリからの+ボタンの方が有効。

高いPR保持者は、高いPR保持者もの同士でリレーションを築く傾向にある。+コミュニティ上で日々の交友関係などの蓄積が重要となるであろう。

当ブログでも、構造化データを今後Googleがどう検索に活用するかという観点で幾つか記事を書いていますので、Google+PRがSocialGraph的な観点として執筆者のランク付けをどのようにしているか、またそれが構造化データという観点で検索結果順位にどう関係してくるのか改めて見てみると非常に面白いと思いますので、まだお読み頂いてない方は以下の記事も読んでいただき、想像を巡らせてみてはいかがでしょうか?

オンラインプロフィール設定はゲームチェンジャーとなりうる!?

rel=authorについての記事。オーラーランクを高めるにはKloutなどで権威者に認めてもらうことが最短ルート等オーサランクをいかに高めるべきかいくつかの手法を紹介

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「Co-Citation and Co-Occurrence」今後の検索に及ぼす変革とは?

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