sroundtable.com:Google+で知りましたが、ウェブマスターガイドライン「link schemes」が微妙に更新されたようです。BarrySchwartz氏のブログによると、suzukikenichiさんのGoogle+の投稿で気づいたとの事ですが、よく見てみると、決して緩和されたという訳ではなく、正確な表現で適確な表現に改定されたというのが正しいのではと個人的には思いました。私も仕事柄、契約書や公官庁向けの書類やメディア向け資料など作成しますが、パブリックに公開するドキュメントの文言というのは捉え方によりさまざまな憶測を呼ぶため、より適切な表現に変更することが良くある事だと認識していますが、今回のLinkガイドラインの変更は、「明示する意図は以前通り変わらずより適確な表現に変更されただけである」という解釈が正しいのではないでしょうか?
変更箇所は、ウィジェットなどのリンクにかんする2項目についてです。
- 単なる「リンク」という表記から→「キーワードが多用されている、例え隠しテキストといったような品質の引くいリンク」へ変更。
- 広く配布される「フッターにあるようなリンク」→「フッターやテンプレート形式で配布される」へ変更
具体的には上記言い回しがより適切な具体的な表現に変更されているものでした。
Barry氏の記事のタイトルはある意味誤解を生むようなタイトルだと思いましたが、記事の中では、マット・カッツ氏のビデオでの言及と対比して下記のように述べています。
As you can see, Google stopped saying any links & now is specifically saying keyword-rich , hidden , low-quality links within widgets are against Google guidelines.
Matt Cutts, Google's head of search spam, said in August of last year to nofollow links in widgets in this video:マット・カッツ氏は昨年8月にウィジェットリンクに関してビデオでnofollowリンクを進めていたが、
グーグルはウィジェットに関してはどんなリンクもNGだという言及を和らげ、キーワードリッチなリンクや隠しテキスト(hidden text)リンクのような品質の低いリンクと限定するようになった
しかし、これはちょっと深か読みしすぎなようにも思います。1番目のウィジェットの例示は「例えばvisitors to this page: 1,472」と変更ありませんし、文章の意図は変わっていないと解釈した方がいいでしょう。
正しくは、以下のような解釈になるのではないかと思います。
リンクガイドラインの表現の更新があった。望ましくないリンクに関する記述について、より運営者がGoogleのガイドライを適切に理解してもらえるよう、具体的な表現が使われる形で更新された
以前にマット・カッツビデオで、「ウィジェットとかインフォグラフィックを使ったリンクビルディングはノー!!です。」と紹介しましたが、その中でもウィジェットなどユーザーに大量配布するような手法や、また特にブログなどにウィジェットのコードを貼り付けるユーザーがそのコードをきちんと理解しないで貼るような可能性のある物については誤解を回避すべくno=followとして欲しいと話しています。つまり「ユーザーが無意識の内にリンクジュースを送っているようなケース」は不正投票ということになるので、no=followとしてくださいということですね。
決して全てのウィジェットがNOという訳ではないのかもしれませんが、意図を大分拡大解釈し、ねじまがるような記載は誤解を与える可能性もあるので、注意深く読むことをオススメします。
今回は、英文を読んでみても、マット・カッツ氏が語っていたビデオの内容を否定するというよりは、より明確に記載が改定されたと私自身は解釈させていただきましたが、皆さんいかがでしょうか?タイトルだけがソーシャルなどで拡散されると一瞬「えっー」と思うこともよくありますが、冷静に内容を確認したほうがいいかもしれませんね。