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検索結果分析はSEO順位とプレイヤーだけではダメ!複眼思考でGoogle検索結果(SERPS)を分析する目を養うには?

2013年08月04日 ネズミ2号:略称「M」
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限りなくホワイトなSEOを推進していくためには、自社を知る、他社を知る、Googleを知るそしてユーザーを知るというプロセスが重要であることを思い知らされます。

特定キーワードのSEO順位をGRCで観測し、順位レポートしているだけでは、事業会社のSEO担当者として存在意義はありません。

サイト価値向上を図る一連の活動は、今後SEOとは呼ばれなくなるかもしれませんが、ウェブサイトの集客といった部分で事業活動に貢献できるよう頑張っていきましょう!

今日は検索結果分析において重要と思われる視点についてご紹介させていただきます。



Google検索結果は日々変化している

GoogleのアルゴリズムでQDDというものがあるのは、当サイトでも既にご紹介してきました。

往々にして検索結果の変動で注目されるのは、スパムサイトの排除であったり、Googleの穴を見つけての新たなスパム手法になりがちですが、あくまでもGoogleのミッションは「ユーザーの検索意図に則した最適な解を追究すること」です。

検索順位を決めるアルゴリズムは常に変動していますので、昨日と今日とでは検索結果が異なりますし、キーワード毎のSEO順位、1位~10位のプレイヤーをただ闇雲にウォッチしているだけでは十分ではありません。

つまり、スパミーな手法で上位表示されたり、順位下落したりということもありますが、それ以上にGoogleはユーザーの検索意図に沿ったSERPSとなるよう最適化されているか、PEST観点で世の中のニーズ・ウォンツの変化があった時に迅速に対応できているかをより重要視しているのです。

このような背景を考慮すると、事業会社のSEO担当者は、当該セクターにおけるターゲットクエリにおいて、競争プレイヤーがどのようにGoogleの検索結果上で評価されているのか、その競争要因は何であるのかを想定し、自サイトのポジショニングを構築していく必要があるのです。

正しく分析するためのひとつの観点であるクエリタイプの分類化を下記にご紹介したいと思います。

ターゲットクエリ分析、競合分析において重要な視点

ターゲットクエリ分析、競合分析において重要な観点をご紹介します。
それは、ユーザーの検索意図を3つ(Transactional queries、Informational queries、Navigational queries)に分類すること。

人間の検索目的を考えれば想定できるかと思いますが、Googleもこの3つの観点から情報を分類しようとしています。それぞれの意味につきまして簡単にご説明します。

Transactional queries
ユーザーがある目的を達成するために行動を促すクエリワードのこと。
たとえば、ソフトウェアをダウンロードする、チケットを購入する、
オンラインゲームで遊ぶなどのクエリワード群で、何かをすると言った意味合いで、
"do"クエリとも呼ばれます。
Informational queries
ユーザーが情報を求めているクエリーワードのこと。
たとえば、東京の天候、TV番組のプログラム、歴史上の人物などのクエリワード群で、
何かを知りたいと言った意味合いで、"know"クエリとも呼ばれます。
Navigational queries
ユーザーがあるウェブサイトやページにナビゲートを求めているクエリワードのこと。
たとえば、Youtube、帝国ホテル、ソニー顧客窓口などのクエリワード群で、
特定のページへ行きたいと言った意味合いで、"go"クエリとも呼ばれます。

この3つの検索意図の分類を意識しながら、先ほどの

を分析してみてください。(→サーチリザルト上での競合分析はこちら

今まで以上により深く検索意図の解釈、競合分析が行えるようになるかと思います。

まとめ

現在、私はSEO担当するサイトに対して、当該セクター(事業会社が狙う領域)におけるターゲットクエリワード群のピックアップ。一つひとつのクエリワードに対して、上述した作業を地道に行っています。

冒頭にも書きましたが、自社を知る、他社を知る、Googleを知る、ユーザーを知るというプロセスが重要で、これらは日々変化していきますので、SEO担当である限り終わりのない旅を歩むことになります。

ただ、愚直に向かっていくと、新たな企画案が思い浮かんだり、ブルーオーシャンワードと呼ばれる新たな金脈が発掘できたりとドキドキワクワクする瞬間に出会えるのも事実です。

小さい事業会社ではSEOを兼務するケースが多いと聞きます。SEO専属でも骨の折れる作業が続き、たいへんかと思いますが、いろいろな視点を養いつつ、より充実した事業活動を行っていきましょう。そのためにねずみ小僧としてお伝えできるものはすべて発信していきたいと思います。楽しみにしていてください。

復習となりますが、「コンテンツ戦略実務篇:コンテンツの差別化の本質とは?」を再度ご一読ください。

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