Stone Temple社のエリック・エンジさんによるGoogle+の効用について調査した実験の紹介です。エリックさんは検索技術版オライリーの執筆者でもあるのですが、スノバリッシュなところがなく、どことなく共感を感じる人でもあります。今回のビデオもいつもながら忙しい中で味のあるプレゼンテーションでした。
まずは冒頭で本実験の結論から
- G+にはクローラーに発見してもらい、早くインデックスしてもらうという効用がある
- ランキングに関しては、ロングテールでランクインする事象が確認できたが、G+単体での効用は軽微なものとして想定する
- G+はコンテンツ戦略の中の1つの戦術として活用がお薦め
では、以下で詳細を紹介します。
- それぞれ異なる独立したページを用意
- GoogleAnalyticsタグ、sitemap.xmlなどクローラーにシグナルを送る要素は排除
- Twitter・フェイスブックなどソーシャルボタン、及びシグナルも排除
- 外部リンクがゼロであることを確認(OpenSiteExplolerなどで)
- G+を1つ及び、複数ボタンを押す形でページを計測
※あまり膨大なG+をつけた場合、アカウントのオーサーランクによるゆらぎや上記4つのルールが害される可能性があるので、今回は純粋にG+のみの効用を図るべく少量の+ボリュームで検証した。
- 全くフレッシュなページであったが、4-5日で多くのページがインデックスされた。
※今回G+のシグナルでこうした結果が出たが、少なくとも、クロール・インデックスというプロセスにおいては、効用があると言える。G+はパワフルなインデックスエージェントだと言える。
- ロングテールワードでSERPs上位に表示されるページも出現した。
ホストバリューの問題や、そのロングテールワード(例えば3つぐらいの組み合わせ)についてニッチ度なども影響するため、今回は、ランキングについての効用は不明。
G+はパワフルなインデックスエージェントとして活用が可能かもしれない。G+自体には、ランキングに与えるインパクトは微小だと想定されるため、ソーシャルシグナルを使ったスパム行為はさけるべし(逆に将来スパム判定される可能性も!?)
G+をはじめとしたソーシャルシグナルについてはクロール速度やインデックス速度などは優位ということがわかったが、それ自体がランキングにあたえる影響は微小。その他にもっと深い要素が関係してくる。ということで、G+は今後コンテンツ戦略における1つの戦術として活用することをおすすめする。
この他G+がランキング与える影響についての考察は、下記の記事も参考になると思います。
当サイトでは、+の数よりも、どれだけの権威ある人、信頼されている人から+の一票を貰えるか(評価されるか)が重要だと考えています。
「Google+ボタンを押させればいいわけでない!」その道のプロ同士のお付き合いが重要!?
Moz記事にマット・カッツが反論!「Google+1's数だけではランキングインパクトなし」
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