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「Social上での人々の支持は新しいリンク概念」これからのSEOの在り方についての考察

2013年11月04日 ネズミ1号:略称「T」
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midium:これからのSEOと題して的をついている記事がありましたので紹介します。旧来のSEOは死んだ。これからはコンテンツマーケティングだといわれているようですが、実際に具体的にどうやればいいかなかなかイメージがわかない方もいるとは思いますが、こちらの記事を紹介しながら当サイトで推奨するオーガニック対策について紹介させていただきます。



注意:運営するサイトによってこの考え方がどんぴしゃで当てはまらないケースもあると思いますので、あくまでも、こういう方向性なんだという視点でお読みください。主に今回のような手法は、フロー型コンテンツでトラフィックを誘導したいという中規模なサイトに適用しやすい手法だと考えています。

Google+を単純なソーシャルネットワークとして活用する考え方は間違い?

多くの人は、Google+をFacebookやTwitterと同じものだと認識しているようだが、深く探求するとGoogleが提供するサービス検索、Youtube、GoogleCheck、GoogleNow、GoogleMap、Adwordsなどをより便利に、使いやすくするためのもの、言い換えれば、Googleをソーシャル化するための気骨な機能であると認識した方がいいそうです。では最低限どういう対応をすればいいか?

Google+によるRel=author、パブリッシャーの場合は、Google+Pageを作成し、サイトにrel=pubulisherタグを適用する。

最低限、これだけは私も対応したほうがいいと考えています。Google+対応することで、Google+で共有されたポストなどは事例として数秒から数十秒ぐらいでインデックスされることもあるようです。仮に記事がインデックスされていないとしてもG+よりトラフィックが誘導できる可能性が増します。また、リアルタイム検索という文脈で、そうしたポストが一瞬上位に露出され、そのG+のAuthor-rankが高いケースなどは有益なリンクとしてスコアが増えることも類推できそうです。

これからのリンクは、「人」。リンクを買うのではなく、
どうしたら「人々にウケる・支持される」かを考えてネタを計画する考え方が重要となる

Googleが重視していると思われるシグナル大胆仮説 」記事でも記載させていただきましたが、TwitterでのRetweet数やFacebookで「いいねボタン」+ポジティブコメント、はてBでのブックマーク数については、人々の関心度、オンライン上での共感度などを推し量る一つの指標としてGoogleが重視していることはある意味データなどからも立証されている部分です。ただし、ここで重要なのが、「いいね」をお金で買ったり、TwitterADやbotサービスを裏で活用して恣意的にオンラインレピュテーションがあるかのごとく偽装することは禁物です。FB,TW社も馬鹿ではないので、そうしたネタがタイムラインやWall上に氾濫することで、ユーザー離れが起きることは百も承知なはず。昔EdgerankというFBのアルゴリズムも話題になったこともありますが、affinity(共感・新密度)、weight(コメント投稿する、共有する、Likeボタンだけ押す、タグ付けする)、TimeDecay(情報の鮮度)、の三つのメトリックスはある意味ソーシャル上のでレピュテーションを図るという点は的を得ているようにも思います。

「人々に受け入れられる・支持される」ということは、マーケティング視点が重要となること。

運営しているサイトの目的により、マネタイズがゴールか、プロモーション・PRがゴールか?など目的が違うのですが、いずれにしても、人々の関心を捉えるという点ではマーケティング視点が重要となるという事は当サイトでも提言させていただいてきましたがゆるぎない視点となることは間違いなさそうです。

マーケティング視点:今後抑えるべき2つの視点

マーケティング視点というと、これからは、ソーシャルマーケティングだとか誤解を生みそうですので、下記2つの視点を挙げさせていただきました。当サイトでは、大規模サイト向けに特に視点2のケースや事例などについて言及することが多かったと考えていますが今後は、下記視点1の要素をどうサイトに組み込み、運営できるかも今後、重要なファクターになると考えています。

視点1:「ソーシャル」=「興味関心のある事柄についてアンテナを張る、またはその中から偶然に興味関心外の新たな発見もしたい(Serendipity)」

個人的には、ソーシャルについては、限りなくフロー型なナレッジをどう効果的に流布できるか?が今後の対策のヒントになると考えています。フォローするアルファーユーザーについてペルソナをやり、ポートレートを創造し、どういった話題や情報を提供することで、オンライン上で伝播するか?いってみれば旧来からある口コミ(バイラル)手法などのフレームワークも活用しながらAttentionを得ることを考えるプロセスと実装が視点1で求められる施策となります。

視点2:「検索」=「目的がはっきりしている」

Navigationalな意図、Transactionalな意図、Informtionalな意図、最近ではこのほかにも数個追加されているようですが、QWに込められる意図については、検索者が能動的に目的をもって「何か」を探しているのです。広告やマーケでは教科書のように扱われるマズローの欲求5段階節AIDMA法則などがありますが、こと検索における意図という場合は、「AIDMAの法則」でいうところの、interset,desireまたはactionに該当する部分ですね。ということは、SERPs上でその意図を解釈し、出力される結果においてどうあなたのサイトが差別化されているか?(ポジショニング可能か?)検討することが重要となることが理解できると思います。
この場合はソーシャルシグナル云々というよりは、ターゲットとするQWなどに対して、どれだけ競合他社とは異なるナレッジ(インテリジェンス)を広く、深く醸成できているかといったストック型のコンテンツマーケティングが重要となってきます。(大規模なサイトなどはこちらがの施策要件が多いように思います)

参照リンクなどによる本来のハイパーリンク構造はUSRの利便性があがるのなら気にしなくても良い

当サイトにおいても、例えば、この記事でもEdgeRank、マズローの5段階..やAIDMAの法則などの説明を割愛するために、外部へリンクをつけています。ハブ・オーソリティーという考え方をご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、ハブとして考えた場合、関連する語句や事柄・テーマについて、きちんとした有益な情報(権威情報)をガイドもしくはアトリビューションとして参照していることもユーザーエクスペリエンスを害さない範囲で活用することで、利便性があがるという事も理解できると思います。一律なアンカーテキストで不自然な参照ばかりしているとハブであるページであってもThin-Link集もしくはspamページとしてフラグが付くのも容易に想像できそうです。ペンギン2以降の改変は、セマンティックな観点から、サイトのリンクが参照元のページ、参照先のページ内容として適切であるか?ある意味判別できるようにしたというのが個人的な解釈です。「検索は、KWが含まれたページからエンティティへ!? 」、「Co-Citation and Co-Occurrence」今後の検索に及ぼす変革とは? 」でもこの点について考察を書いたこともありますが、今後HummingBirdsのような改変も行われた中、QWの解釈の精度、バックリンクの適正度の判別などセマンティックな文脈でなされてくるのは一つの本流といってもよさそうです。

今後のトラフィックの主役デバイスはスマホやタブレット、果てはウェアラブルといったモバイルへ

この事が意味することは、検索ワードなどもより対話的になり、またセル網やWiFiを主体とした不確実なネットワークでいかに早く表示できるかという点が重要になってくるという事です。またコンテンツデータの構造化は、こうした対話型検索たとえば、(この近くの○○を教えて)といったクエリーに対して、インデックスされた情報を提示するという点で、セマンティックな文脈でのマークアップは重要となってくるでしょう。schema.orgなどに対応した個々の要素のアトリビュートやマークアップ, Facebook Open Graph, Twitter Cards, といったOGP対応も然りです。現在でもソーシャルの活用(アンテナを張ったり、面白ネタを見つけたらメモしておいたり、知人に紹介したり)といった行為は、多くがモバイルデバイス上で行われるであろうとういう点も注目すべき観点だと思います。ただし、構造化されたデータを表示するGoogle社のSERPsが必ずしもコンテンツオーナーにとって利得があるものかは現段階では不明です。少なくともGoogleIMAGE検索では、SERPs上からダイレクトにトラフィックを誘導できなくなっていたりもしますので、今後のGoogleのSERPsUIには留意が必要でもありますね。

おまけ:ソーシャルでブーストとして、オーガニックで安定するケース

これはあくまでも一つの事例ですが、本ブログ以外に運用しているサイトの事例をここで、少し紹介します。注目すべきは、それなりに考えてコンテンツを作ると、自然にインデックスされ、オーガニックからトラフィックがとれましたという点です。実はsitemap.xmlはしばらく送りませんでした。唯一考えられることは、記事で参照している外部参照構造などを解析されたのかという点ですが、ただ、これだけだとどんなにいいいネタを記事にしても限界値が見えてくることがわかります。そこで、OGP対応、自己のアカウントによるAuth認証、FB上などでのwall拡販などにトライすると、はてBで登録されるようになり、インデックスも数時間以内というペースとなり、記事を入れるほどフロー型からストック型オーガニックが安定するといった流れが作れたりしました。

ガチンコで事業を行っている大手サイトは別として、ベンチャーや中小企業などでも、投資できるお金が無い状態であっても、ソーシャルを活用した施策、コンテンツマーケティングを主体とした施策を行うことで、2ヶ月ぐらいである程度のポジションサイトに持ってゆくイメージが分かると思います。

最後に..

先日2号さんとお会いしましたが、これから一つのアイデアとして当サイト上でサイト診断みたいなことを行ってみようかという話になりました。お問い合わせいただければ無償で診断させていただき、できればその内容を記事として公開させていただければと考えております。また、Q&Aコーナーなども新設して、サイト診断以外にも、突撃マットカッツ風な素朴な質問などに2号さんと答えるコーナーなども想定しています。(実は仕事をやりながらという側面もあり、お題を皆さんからいただいた方が助かるという部分もあったりますが..)時間をみてサイトも改変してゆく予定ですので、引き続きよろしくお願いいたします。

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