Google15周年!検索アルゴリズムもオーバーホールにてハミングバード(Hummingbirds)について今後どうなるのか簡単に推測してみましたが、SEJでも今回の改変について「3 Ways Content Will Be Affected by Google’s Latest Hummingbird Update」のタイトルでどうなるか?予想した簡単な論文が掲載されていましたので紹介します。ほぼ我々が今まで考察してきたGoogle社の検索がどう発展して行くのか?という観点で似たような論調となっていますので是非一読してみてください。今後の施策の立案、計画をする上で一つの方向として参考になれば幸いです。
まず結論から。表題に記載した、ユーザーの問い合わせ意図を満たし、きちんと質問に答えられ、執筆者が信頼に足りうる人か?という観点で今回のアルゴリズムがじわじわ効いてくると予想されています。
- ユーザーの検索意図を満たすコンテンツを手がけているか?
Content Needs to Satisfy Intent- 質問や意図にきちんと答える深い内容のあるコンテンツであるか?
Content Needs to Be Rich- その分野で実績のある執筆者が書いたものであるか?
Authorship Matters
以下は、前書き・導入部と上記1~3それぞれの薀蓄などを翻訳しましたので時間のある方はご確認ください。
Caffeingupdaeの件については、こちら「caffeingupdateのおさらい」でも言及しましたが、Google社は今後生活に密着した統合的な情報提供ができるような企業へと展開しようとしているそうです。米国で放映されたChromeのCMにヒントがあるそうです。このCMではchromeをスマホ、ラップトップ、タブレットにいれると...検索からバンキング、写真、アカウント管理などすべてが驚くほどスムーズになり生活に欠かせないものになるはず!と訴求されています。
検索意図の解釈については、2年ほど前から単なるキーワードベースからよりインテリジェントな文脈での意図解釈(best guess)を目指しGoogle社は水面下でアルゴリズムを研究・ロールアウトしてきた。近年ではQWが意図する問い合わせ内容をコンテキスト(CONTEXT)文脈や背景と観点から解釈しようという試みにリソースが割かれてきたそうです。ロケーション、デバイス、時間などの要素も加味してアカウントはよりパーソナライズされてきました。また、解釈という点では、語彙が意図するインテンションを構造化データにより、より正確に(今までファジーであった事も)解釈できるようになりつつある。ハミングバードはこの部分が大分改善されたものあることは明らか。コンテキスト理解、時間軸での意図解釈、対話型検索にも対応できる語彙解釈、ロケーション情報やオフラインに存在するオブジェクトなどについてもナレッジグラフなどを活用し解釈しようとするだろうと解いています。ではどうすればいいかというと、Keywords Are Dead! Long Live User Intent!を是非読んでみてください。結局のところ、当サイトでも説かせていただいている(検索エンジンの本質 | これからのSEO -理論篇- | これからのSEO -実践篇-)QDF/QDDアルゴリズムに対しどういったコンテンツをUSER問い合わせの答えとして用意するかがツボとなるのです。ここでは、意図解釈におけるQWintentionTypeについて改めて下記に記載しますので参考にしてみてください。
クエリタイプ | 意図推測パターン例 |
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Navigational QW | 企業サイトやブランド、芸能人やセレブ、政治家などの公式サイトをズバリ指名している意図 |
Informational QW | 知りたい、買いたいと思っている対象に関する周辺情報について知りたいという意図 例)Wikipedia,価格比較情報,詳細スペック、ケース・スタディ、ユーザーによる口コミや体験談・レビュー等 |
Transactional QW | オンラインで直接取引(トランザクション)したいという意図。 例)「長野の温泉旅館」というQWであれば、”予約”したいとう行為を実現するためのクエリということ。 この場合、予約サイトのリストページ(価格の安い順、ユーザー評価順など)比べることができるリストページや、細かい型番などまで指定されているクエリではアイテムの詳細ページなどを意図していると想像できると思います。 |
※実務者のホワイトハット:プロダクトマーケティングそのものと捉えるべし!よりおさらいとして引用。
→本日はKeywords Are Dead! Long Live User Intent!でも説かれていたポイントを数点追記させていただきます。
- ※1)TransactionaQWについては、SocialSignalなどが今後有効となる。ためになるレビューとしてシェアされたりエバンジェリストとして評価されていたりするシグナルです。
- ※2)Commercial QWが別枠で定義されていますが、当サイトでは、事前情報提供をInfomational、行動(Action/CV)を誘発するリストページや詳細ページをTransactionとして定義しています。
ちなみに、SearchEngineWatchではCommercialQWとして下記のとおり説いています。
CommercialQWとは、(要約)興味関心を示すQWである。ようは漠然とした興味関心意図からATTENTIONを喚起することが..と説かれていますが、このQWの対応方法は、フリーな情報提供、例えばemailやアンケート、feed購読などになるスペシャライズされた記事を購読してもらうような対応だそうです。うーん。これはやはり私的にはinformationalのくくりでOKだと思います。
QW意図に対して、より深く、差別化された(他と同じでない)内容を答えとして含んでいるコンテンツであるかが重要となる。これは至極当たり前のことで、
1.セグメンテーション(QWの「ニーズ・ウォンツ」=「intention」を汲み取る)
3.ポジショニング(絞ったQWに対して競合優位性を確立する)
・・・
などでも掲載させていただきましたが、マーケッターとしてきちんと世の中で価値あるものを創造しましょうということですね。
これもまた以下の記事で紹介させていただきましたが、今後はどこのだれぞが書いたか信憑性にかける情報よりもより信頼できる情報が上位にランクインされる。ポイントがPRがそれほど高くなくても、「QW→問い合わせ意図を解釈→ずばり合致したと考える記事単体」記事単体でも上位表示される可能性があるのではないかとネズミ的には考えています。in-depth articles in SERPsでも書かせていただいた「10%程度の検索ニーズは、「ちょっとググってみる」ではなく「うーんなるほど...」だった!」をご覧いただいても、今後Be Richであり、Hight Authorshipである記事であれば、SERPs上位表示されるチャンスが増えるということはある意味想像できる内容だと思います。
今回紹介しさせていただいた「3 Ways Content Will Be Affected by Google’s Latest Hummingbird Update」の記事でも「未来を適確に予想することはできないけれども。。」と前置きをおいていますが、最終的には、よりsemanticにQW意図を解釈できその結果としてインデックスしているコンテンツをより精度の高いマッチング結果としてSERPs上に返すことができるようになるだろうということだそうです。私的にもまったく同じ予想を行っておりまして、今後はデバイス毎、場所・時間によるSERPs上の表示要素がよりいっそう顕著に変化してゆくだろう考えています。
なにやら今回は書いていて、今までの記事の総集編という形になってしまいましたが、結局のところ、当サイトで地味に書いてきた内容を参考にしていただけるような方向へと技術が進歩しているように勝手ながら改めて整理させていただく良い機会となりました。Semanticについては、以下の記事で以前紹介しまし、「今後深ぼりして紹介してゆきますと」といいながらなかなか時間がとれず体系的に整理し記事にできておりませんが、今後にご期待ください。